一般不妊治療・体外受精・顕微授精 西山産婦人科不妊治療センター

院長 西山幸江(生殖医療専門医・臨床遺伝専門医)
名誉院長 西山幸男(生殖医療専門医)

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2018.05.29

日本遺伝学会による遺伝学用語一部改訂のお知らせ

日本遺伝学会において、優性遺伝は顕性(けんせい)遺伝、劣性遺伝は潜性(せんせい)遺伝に訂正など、遺伝学用語の一部改訂が行われましたので、概略をご紹介させていただきます。

改訂された主な用語について

日本遺伝学会において、一部の遺伝学用語が改訂されました。たとえば、一世紀以上長く使われてきた優性遺伝は顕性(けんせい)遺伝、劣性遺伝は潜性(せんせい)遺伝と改められました。また、色覚異常は色覚多様性と改訂されました。
これらの用語が改訂された背景には、たとえば遺伝子に優劣があると誤解されるのを防ぐ、あるいは、多様な個人差を異常と受け止められる表現を正すなどの意図があります。

主な用語改訂
説明番号 英語 旧来の訳語 新たに改訂された訳語
1 Dominant 優性 顕性
1 Recessive 劣性 潜性
2 Haploid 半数体 単数体
3 Allele 対立遺伝子 アレル(対立遺伝子)
※( )内記入文は訳語の意味が同じ
4 Mutation 突然変異 [突然]変異
※[ ]は省略可能
5 Variation 変異、彷徨変異 (1)多様性(2)変動
※訳語の意味や用法の異なるものには(1)、(2)等を付ける
6 Diversity 多様性 (1)多様性(2)分岐
※訳語の意味や用法の異なるものには(1)、(2)等を付ける
7 color blindness 色覚異常、色盲 color vision variation 色覚多様性
※概念として導入(提唱)
8 Centromere 動原体 セントロメア
9 Kinetochore キネトコア 動原体(キネトコア)
※( )内記入文は訳語の意味が同じ

なお、改訂内容についての説明等、詳しくお知りになりたい方は、日本遺伝学会HP「遺伝学用語改訂について」を参照ください。

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