一般不妊治療・体外受精・顕微授精 西山産婦人科不妊治療センター

院長 西山幸江(生殖医療専門医・臨床遺伝専門医)
名誉院長 西山幸男(生殖医療専門医)

タイミング法

タイミング法

タイミング法

不妊治療の初めの一歩は、タイミング法といって、最も妊娠の可能性が高い日に性交を持つことから始まります。医師がさまざまな検査を駆使して、「この日が最適」と指示します。

排卵期
タイミングの最適日は…

排卵は、基礎体温が低温相から高温相に移行するほぼ2日の間に起こりますが、最終低温日が頸管粘液の性状がよいことが多く、この日が性交を持つ最適なタイミングと考えられています。

排卵日の予測は…

卵胞の長径が20㎜前後になると、排卵が起こります。このため、超音波検査による卵胞計測、尿検査または血液検査によるLH測定、頸管粘液の量や性状の観察などを行い、排卵日を予測して最も妊娠しやすい性交日を指示します。

排卵期
排卵を助ける方法

排卵が遅れがちな場合や、排卵がある周期とない周期があるなど不規則な場合は、適切な排卵促進剤を使って、確実に排卵させる努力をします。
また、LHサージといって、排卵日が近づくとLH(黄体化ホルモン)が大量に分泌されます。このため、尿検査や血液検査でLHを測定し、性交のタイミングを決める助けとします。

性交日は排卵に備えて精子が待つタイミングで…

精子は女性の体内で24〜48時間、受精能力を持っています。一方、卵子は、排卵後12〜14時間とされています。また、排卵後は頸管粘液が急激に減少します。このことから、精子は卵子の排卵より前に卵管に到達しているほうがいいのです。
このため、排卵日の数日前から数回の性交を持ってもいいでしょう。
アメリカ生殖医学会委員会報告「自然妊娠の最適条件への勧告」(2013年)によると、妊娠可能なのは排卵日とその前5日間の計6日間としています。また、連日射精しても精液の性状は悪化しない一方、5日以上禁欲すると悪化しやすいそうです(但し、本邦の報告では、連日射精すれば精子濃度は減少するというのが一般的です)。

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